AI Frontier

EP 85

OpenClawと2026年2月のシグナル

· ロ・ジョンソク, チェ・スンジュン · 52:08
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イントロ: 2月、あふれ出し始めた変化 00:00

00:00 ロ・ジョンソク 収録している今日は2026年2月8日の日曜の朝です。年末を過ぎて1月を過ぎる中で、ちょっと一息つく感じでしたけど、もうすぐ始まるといつもおっしゃっていましたよね。始まりましたね。何かが一気にあふれ出し始めました。

00:17 チェ・スンジュン うれしい気持ち半分、疲れた気持ち半分です。

00:21 ロ・ジョンソク では軽く見てみましょうか。見て、それがどんな意味を持つのかも一度議論してみる必要がありそうなので。最近あったことを、いつあったかと日付で切るのも少し曖昧な感じがします。

Ralph Loopから反復型PRD文化まで 00:31

『ザ・シンプソンズ』のラルフ・ウィガムがソフトウェアエンジニアとして描かれた2コマ画像。左には「Software Engineer, Everything Is a Ralph Loop」と「Ralph Wiggum as a software engineer」、右には「everything is a ralph loop」と書かれている。

00:31 チェ・スンジュン 2月になったら確実に何か起きると話していましたが、本当に起きましたね。計画されていたことだった気がします。パラダイムの変化が少し感じられるんですが、時間を巻き戻すと去年の夏にはRalph Loopが人気だったんです。

そしてOh-My-Opencode、こういうものは全部、あるPRDを1つ決めて、それができるまで反復する流れがあったじゃないですか。だからトークンをたくさん使いながら、とにかく何かが出てくる、PRDをうまく書けば書くほど達成される、そんな姿が見えていました。なのでRalph Wiggumというシンプソンズのキャラクターを使って、試行錯誤しながらも最後にはやり切る、そんな感じでこれを作ったGeoffrey Huntleyという人が、まず「意図的な修練」という文章を書いて、その次にRalph Loopを発表、紹介したんですよ。

OpenClawの哲学: Human In The Loop vs 完全自律 01:23

Peter Steinbergerがカメラの前に座っているYouTube動画のサムネイル。タイトルは「How OpenClaw's Creator Uses AI to Run His Life in 40 Minutes | Peter Steinberger」で、登録者55.9KのPeter Yangチャンネルの動画。

01:23 チェ・スンジュン でもOpenClawがかなり話題になりましたよね。このOpenClawの創始者であるPeter Steinbergerのインタビューを見てみると、少し違う視点を持っていました。この方はRalph Loopのようにモデルができるまで勝手に繰り返すより、Human In The Loopを好んでいました。なので独自の哲学を持っているんですが、そのアイデアは何かというと、モデルが非常に多くのツールを、セキュリティ上サンドボックスされていない状態でも全部使えるようにするアプローチで何でもやり切る、そしてメッセンジャー経由でやり切る、そういうものを市場に放ったので非常に大きな話題になりました。

Moltbookとエージェント遊び場の登場 02:07

TBPNの配信画面。『MOLTBOOK CREATOR LIVE ON TBPN』という字幕とともに創業者のMatt Schlicht(@mattprd)がリモート出演し、司会のJordi HaysとJohn Cooganがスタジオに一緒にいる。字幕には「Full Interview: Moltbook Creator's First Appearance Since Launch」と書かれている。

02:11 チェ・スンジュン それからMoltbookというものも出てきました。OpenClawの後に、エージェントが何でもできる、エージェントが遊べる遊び場のようなものが出てきて、それがまたしばらく話題になりました。で、「面白さ」という表現をしたんです。AIといえば面白くないジョークで有名なんですが、Moltbookにある文章を見ると面白い部分がある。私たちがペ・フィドンさんやカン・ギュヨンさんと時々話すチャンネルでは「遊人機生」と言ってるんですよ。

02:34 ロ・ジョンソク 「遊人機生」ですか?

02:36 チェ・スンジュン 遊びは人間と機械の生だ。

02:36 ロ・ジョンソク 遊びは人間と機械の生だ。

02:43 チェ・スンジュン 結局、物語や面白さの要素もずっと重要な要素なので、そういうことを考えるに値する現象だったのではないか。今週後半はわかりませんが、このMoltbookが出てからものすごく多くの連絡を受けたそうです。一緒に事業をやろう、と。だからこういうものが動くんだということを、PoC以上で見せたようです。

PiとVibeTunnel: メッセンジャーでエージェントを使う 03:02

03:02 チェ・スンジュン そしてOpenClawは実はエージェントのコアとしてPiというものを使っているんですよ。なのでそのPiに関心を持って調べてみたんですが、このPiを作ったMario Zechner、この人がMarioなんです。さっきのOpenClawを作ったPeterという人が以前から知っていたそうです。それで去年Claude Codeが出た後、ウィーン、ヨーロッパ側でハッカソンがあったんですが、その時にVibeTunnelというものを一緒に作るチームとして参加したそうです。それが何かというとClaude Codeをメッセンジャーで使えるようにするもの。

なので強力なエージェントに自分のローカルにあるものを扱わせることを、どこからでも扱えるようにしつつ、それがコードではなく自然言語で、ただコードを扱うようにすれば多くの人が使えないかもしれないので、はるかにハードルを下げるアプローチを取るのが主なポイントのようです。だからそういう哲学がOpenClawの中にも入っていて、すべてをつなげる、特にDiscordのような場所で何かを展開できるようにするんですが、Piの哲学は非常に最小限の機能を持ち、MCPも入れず、スキルは入れたけれど、すべてがエージェントがそうしたソフトウェアを自分で作っていく方向性。つまり最小限の機能、直交的な機能を持って結合していく方向の哲学を持っていて、そういうものを私もまだ全部経験を積めておらず、Piをインストールしてみた程度ではありますが。

04:32 ロ・ジョンソク PiがOpenClawの中に入っているコアエージェントハーネスだと見ればいいんですよね。

04:41 チェ・スンジュン その通りです。中心になるコアで、そこにスティムパックを置いたのがOpenClawです。なのでさっき話したように意図的修練でひたすら回し続ける方式があり、その次に最小限の機能で何かを広げる方式の哲学があり、その次にそれをさらに急進的に、サンドボックスされていないところでもやる、でもHuman In The Loopを重視するアプローチとしてOpenClawがあり、その次にMoltbookのようなプレイグラウンドの場も生まれたわけです。

でも興味深い共通点は、この4人が全員、開発業界で20~30年骨太にやってきたおじさん開発者だということです。40~50代で、全員エグジット経験があり、それぞれの開発哲学と好みがあって、そういうものを自分たちの作業ハーネスを作ることに溶け込ませたんです。

OpenClawが市場に与えたシグナル 05:37

05:37 ロ・ジョンソク OpenClawが実際に少し一般的な認知を得ながら、突然世界にシグナルを与えた気がするんです。世界がこうやってカチッと変わるんだなという感覚を。

会社や、AIをうまく扱う方々は、こういうループをClaude Code SDKとかCodex SDKとかを社内のバックボーンデータにつなぐことで、すでにかなり活用していたんですが、OpenClawはそれをずっと大衆的で簡単で、まるでなかったものが急に生まれたようなイメージをこの市場に与えている感じでした。だからOpenClawは少ししぼんできてはいますが、株式コミュニティとか、今は全国民が投資家じゃないですか。

みんなこの話をすごくたくさんしていました。なのでOpenClawの意味が株式市場に与える意味は何か、こういう質問をされて、今週かなり受けました。

サンドボックス論争とMoltbook APIキー流出 06:31

眼鏡をかけた男性が、ギターが掛かった部屋でマイクの前に座っているYouTube動画のサムネイル。下部にはFraunhofer IEMチャンネルの「Built your own AI coding agent: How Pi works – Inside AI #29」というタイトルが表示されている。

06:31 チェ・スンジュン ただ私はOpenClawのアプローチはとても危険だと思っていて、Peterもその話をしていました。自分のアプローチの危険性をこの人はわかっている人なんですが

Piを作ったMarioはサンドボックスについて重要な話をYouTubeでしています。でもこのYouTubeチャンネルがFraunhofer IEMなんです。ヨーロッパ側で非常に伝統があって有名な研究所に関係するところです。サンドボックスに関する自分の考え、そういうものを、この人は非常に真摯な方です。そして技術を善く使うことに関心のある方ですが

交流しているPeterはずっと急進的でサンドボックスを無視したんです。だから何でもできる一方で非常に多くの危険性があり、それが現実化したのがMoltbookで、セキュリティ事故が起きたことを見せました。ものすごく多くのAPIキーが露出した、100万個でしたね。

07:28 ロ・ジョンソク 面白い世界です。流出も100万個になると、またあまり実感がないです。

07:32 チェ・スンジュン そうですね。なのでOpenClawが予告したセキュリティ脆弱性は数週間のうちにMoltbookを通じて現実化した。だから私が見る今のパラダイムというのは、これが全部強力なモデルがあるからだったじゃないですか。

モデル戦争: Claude Opus 4.6、Gemini 3.5の噂 07:42

07:45 ロ・ジョンソク スンジュンさんがいつもおっしゃっていたモデルのcapability overhang。

07:50 チェ・スンジュン そうです。overhangを引き出し続けるいろいろなパラダイムがありましたし、Sonnet 5の噂が多かったんです。この頃は。でもふたを開けてみたらClaude Opus 4.6が先に出ましたね。

だから私たちがずっと知っていたパターンが今年も繰り返されると思いますが、2月にこういうものが出て、3月にAlphaGo週間でまた出て、5月のGoogle I/OとMS Buildがある時点では何か整理されながらGoogleがまた一度一気に敷いてくる、こういうことが予定されています。

08:20 ロ・ジョンソク それで少し夏休みに入って、また秋から再開。

08:23 チェ・スンジュン なのでGemini 3.5についての噂もある状況です。とにかくハーネスがあり、さまざまな哲学のハーネス、特に私の関心は直交的なものです。

直交的(orthogonal)設計: 最小機能の組み合わせ哲学 08:33

08:35 ロ・ジョンソク この「直交的」という表現、少しだけ説明してください。たぶんご存じない方も多いと思います。

08:40 チェ・スンジュン orthogonalということですが、RGBを考えるとわかりやすいと思います。赤・緑・青は互いに独立しています。赤には緑の要素がないですよね。でもRGBの3つが3次元の軸だと考えると、その間でサンプリングできる点はすべての色です。可視光の中にある。だから直交的なものを作って、それを線形結合または結合すると他のものを全部組み合わせて作り出せる、そういうニュアンスです。

09:09 ロ・ジョンソク わざわざチームを作ったときに、1人は数学が得意、1人は文章が得意、1人は音楽が得意、そういうものをスンジュンさんが直交的だと表現したと考えればよさそうですね。

codepointerko.substack.com codepointerko.substack.com

09:19 チェ・スンジュン そうです。だからそういうものを最小単位機能で何でも組み合わせる感じです。次に、どこからでもエージェントと何でもできるメッセンジャー、特にDiscord、こういうものが今重要なポイントだと思います。OpenClawのようなものを見ると、いつも仕事を渡してフィードバックを受けて、そういうことができるんですが、状況によって仕様が正確に、PRDや仕様が定まっていて、それが精密なら、それができるまで反復するのが機能しているのを見ていました。

しかし状況によってはHuman In The Loopでやり取りしながら調整するほうがうまく機能するモードもあり、この2つの学派があるようです。ところが上の条件で多様に拡張していく中で、今はエージェントswarmのパラダイムに向かっている。この文章も私が面白く読みましたが、お名前はヨンギュンさんでしょうか。この方が上げてくださったコンテキスト保持のための8つの技法を見たんですが、これもすごく興味深かったです。なのでこれがただ出てきたわけではなく、OpenClawがコンテキスト保持のために相当なエンジニアリングをしているんです。つまりそれをエンジニアリングできるようにPeterがエージェントにやらせたんでしょう。だからこれも非常に興味深い文章でした。

エージェントswarm時代とコンテキスト保持 10:00

metr.org metr.org

METRの折れ線グラフ「Time horizon of software tasks different LLMs can complete 50% of the time」。2019年のGPT-2から2026年のGPT-5.2(high)まで、各モデルが50%の確率で完了できるソフトウェア作業時間を線形スケールで示しており、最近のGPT-5.2 highが6時間を超えてグラフが急上昇している。

10:34 チェ・スンジュン それからMETR指標がまた出ました。GPT-5.2 Highが6時間34分50%で、今このリニアスケールで見ると、グラフが空を突き抜けるような感じで少しおかしく出たんです。こういうふうに今進んでいるというのが発表されてから数日で、一昨日でしたか、出ましたね。

「Opus 4.6 & GPT 5.3 Codex」という大きな見出しの下に、3つのリンクカードが並んだスライド。左から順に、Claude Opus 4.6の発表ページ、「Advancing finance with Claude Opus 4.6」のブログ記事、「Introducing GPT-5.3-Codex」のページで構成されている。

10:53 ロ・ジョンソク Claude Opus 4.6とGPT-5.3-Codex。

openai.com openai.com

11:00 チェ・スンジュン なので彼らが1時間相関だったかな、そのくらいでOpus 4.6が先に発表されてGPT-5.3-Codexが発表されたんです。つまりGPT-5.3-Codexはメインモデルのアップグレードではあるでしょうが、ひとまずCodex製品群だけで。

Anthropic vs OpenAI 広告戦争 11:13

11:13 チェ・スンジュン でもその前日の状況がまた面白いんです。前々日だったかな、広告をめぐって話題が多かったんです。Anthropicが私たちは広告をしない、ということでOpenAIの無料モデルに広告を入れることを完全にディスりました。

その動画がすごく面白いんです。1つ見ますか? つまりシックスパックをすぐ作れる方法を教えてと言うと、今は完璧だ、だからあなた向けにパーソナライズしてあげる、と言って。そうして情報を得たあと、AIのペルソナになるんです。それで計画を立てて広告が入るんですよ。こういうやつです。これを今Anthropicが(OpenAIが)広告をすることをディスったんです。

11:58 ロ・ジョンソク AIストリームに広告が入った時にどんな状況が起きるかを見せたんですよね。

12:05 チェ・スンジュン なので私たちは品質に集中する。だからClaudeは広告なしで、高いけれどそれをやる、と2月4日に言って、これがSam Altmanの神経を逆なでしてSamが長文ツイートをしたんです。自分も面白く見たとか何とか言いながら。そういうことがあった次に、すぐ1時間相関で最上位モデルを発表する戦争が起きたわけです。

Agent Teams: 共有タスクリストと可観測性 12:30

左の「Subagents」構造と右の「Agent Team」構造を比較した図。SubagentsではMain Agentが複数のSubagentを作成し、それぞれがResultを出してReportする。Agent TeamではMain Agent(Team Lead)がShared Task Listを通じて進行し、Teammateたちが互いにコミュニケーションしながら作業する形で表現されている。

12:30 チェ・スンジュン 並列ClaudeチームでCコンパイラを作るという投稿がとても印象的でした。Agent swarmで並列にやるんですが、Ralph Loopを回すという表現がこの文章に出てくるんです。できるまで、Cコンパイラを作るまでという自動運転を実験しました。その動画を私が、Claudeチーム、Claude CodeチームにこのLydia Hallieという方が上げた動画なんですが、音はなくて過程だけ見えます。とにかくマルチエージェントで、Claudeの発表で重要なのは作業の痕跡を残すファイル、MDファイルのデッドロックを管理するlockingをいつ解除して開くかといった点に重要な含意がありました。16個のエージェントで相当長時間回して、最終的にRustベースでCコンパイラを作ることについての文章を見せるんですが、それも非常に印象的でした

去年のOpus、つまりClaudeチーム、つまりAnthropicで言っていたのは、メインエージェントがサブエージェントをオーケストレーションすることについてです。なのでresult、result、resultを出したあとreportして、メインエージェント、つまりメインエージェントがマネージしなければならない負荷がある形でした。ところが今はこちらに移動した。Agent Teamsにはメインエージェントはいるけれど、assign taskももちろんあるけれどshared task listがあって、別々に割り当てるのではなくもう少し委任して、チームメイト同士がコミュニケーションするshared task listである種のコンテキストが形成されるんです。そしてそれをworkし続けながらここで通信して、リードのメインエージェントの負荷をずっと下げる。でもこの文章では組織文化にだんだん似てきている、そういうニュアンスの話をしていた気がします。

そしてCursorチームがやったのは「自動運転コードベースへ」という文章で、ここでは数千単位のエージェント実行を見せるもので、私も面白く読んだんですが、似ていながら違うアプローチでした。だから私がここで強調しておいたのは、これらすべては意図を引き出し、明示し、理解することが重要だと示している、という点です。つまりエージェントにこうして作業させるうえで、この規模ではその重要性がさらに大きくなります。操舵可能性と可観測性は今後も興味深い研究領域になるでしょう。なので非常に多くのチームで、小さな少人数チームではなくかなり大規模なチームで、どうやって方向性を作り、チームの仕事を観測し、そしてそのために意図を引き出し、明示し、エージェントが理解することがどれだけ重要かという話が印象的に感じられました。

15:24 ロ・ジョンソク でも今スンジュンさんがおっしゃったその文章は、私たちが伝統的に経営でよく見てきた話なんです。ハーバード・ビジネス・レビューみたいなところでリーダーシップを扱うと、いつも出てくるのがあの話です。今はリーダーシップが重要だと。

15:37 チェ・スンジュン 私がこれで面白いポイントだと思うのは、人間社会でエージェント社会を学んだとすると、エージェント社会でうまく動くものが何か確認されるじゃないですか。するとそれはまた人間社会にフィードバックされる気がするんです。

15:53 ロ・ジョンソク 同型ですね。isomorphicだと思います。

16:01 チェ・スンジュン この文章の結論は、好み。去年私たち好みの話をたくさんしましたよね。好み、判断、方向性は人間から出たけれど、AIはこの研究で高速反復と探索のための強力なforce multiplierでした。人間から出たけれど、実際にものすごい仕事を成し遂げる力を増幅するのはAIだった、という含意を語ってくれました。なのでこういう2つを一緒にAIでも試してみて、共通点と違いが何かに関心がある方は一度見てみるといいと思います。

SaaS株価急落と大衆認識の変化 16:36

16:36 ロ・ジョンソク では次に行きましょう。このOpenClawのせいで今週あった一番面白い出来事を挙げるなら、2日前くらいですよね。2月4日、5日あたり。この種の伝統的ソフトウェア企業、SaaSに代表されるソフトウェア企業の株価がかなり下がりました。

16:53 チェ・スンジュン 去年から言ってた話じゃないですか? でも今、下がったんですよ。

16:59 ロ・ジョンソク たぶん大衆がこうした変化を認識する時期なのではないかと思います。人っていつもそうじゃないですか。誰かにある現象が来ても、それを解釈する主体のタイムギャップが存在して、そのタイムギャップというのは私たちがいつも話していたことですよね。だから私たち、先に行く人はこのタイムギャップをexploitできるべきだという話をよくしますが、以前はジョンギュさんがこれが良さそうです、この会社やりましょうと言うと6か月くらい後にそれが現実になったのに、今は1か月くらいの感じです。しかもさらに短くなっていて、OpenClawのケースを見るとテックで話題になったら外の大衆に広がって全国民がその話をするまでにかかる時間が、もう4、5日単位です。

みんな認知したようです。情報があまりにも速く広がるから。それにもかかわらず突然このSaaSの株価が暴落するのは私にも少し唐突でしたが、Claudeがそのco-workというものを発表したじゃないですか。そこにlegalプラグインを入れたんですが、私も使ってはいませんけど、私もlegal関連の何かを今準備してはいますけど使ってはいませんけど、性能がかなりいいみたいです。

18:10 チェ・スンジュン Excelもあります。とにかくそういうものが今まさに

18:15 ロ・ジョンソク なのでこうした情報が市場に反映され始めている気がして、急落しては戻り。もちろん長期でさらに引いて見ると今は少し高原でこの株価も横ばいなんです。

18:27 チェ・スンジュン 私がちょっと笑ったのは、何か思い出したからなんですが、最近カフェで人に会っていると隣席に若い女性がいて片側には高齢の方々がいるんですが、みんなAIの話をしていて、私たちも笑いました。

18:41 ロ・ジョンソク そうです。みんなOpenClawが何か知っています。ちょうど1か月前に戻すと、年末にスンジュンさんと私が少し、私たちも休止期に入る前にしていた話がこれだったんです。そうですよね。Sam Altmanとchief scientist、OpenAIのchief scientistであるJakubが10月に出てロードマップを発表したじゃないですか。26年にはこれをやる、AI research internが出るし、28年にはAI researchが完全自動化されると前提を敷いて、その後に2026年はscienceの年だと全部標榜しましたよね。

そしてGoogleがAlphaGenomeを出して、そうです。その次に、そう、実際AlphaGenomeはものすごい出来事なんですよね。そうです。

AIロードマップレビュー: Scienceの年 18:45

19:27 チェ・スンジュン SwyxもAI for Scienceを始めたじゃないですか。

19:30 ロ・ジョンソク そうです。そのAI for Scienceになるというのは、私たちが25年にずっと走ってきたこのRLVRの基調、モデルが十分に賢ければcomputationをさらに投入してこの問題の解決をただ1つずつ解くのではなくsearchの領域へ転換できる、すべてをlearning problemに転換できる、それを示している気がします。なのでスライドに戻ると結局AIが全部やるという話じゃないですか。全部やる。だからこういう発表がありました。私たちは事業構造をこう持っていくし、そして先ほど広告の話もしていただきましたが広告もやると言いました。私たちは冗談半分に、いや、OpenAIがサードパーティにこんなに広く余地を与えるはずがない。Googleもそうだったし、みんなこういうふうに自分たちで全部やる戦略を取るし、でも実際サードパーティのroomはこれしかない。

そう言いながら、これも私たちが一度扱ったスライドですが、2年ほどが決定的になりそうだという話をしたじゃないですか。26年、27年が実際24年、25年より今傾きが急じゃないですか。傾きが明らかにもっと急です。モデルの発展速度とかその周辺でビジネスが回る速度を見ると、2年以内に全部終わりそうだけど、その前に私たちは何をすべきか、というのが究極の質問じゃないですか?

2年以内に終わる: ビッグテック重力と脱出戦略 21:00

21:04 ロ・ジョンソク もちろんビッグテック株を買って乗る方法はありますが、それが人生を変えるほどかというと大半の人には違います。なので何をするべきか、集中すべき部分。私たちはnon-verifiableドメインに行くべきだ。結局superintelligence同士がagenticな方式で自律進化し始める時代が来ると、さっきスンジュンさんが見せてくださったClaude Opus 4.6が2万ドル分のトークンを燃やしてRustでCコンパイラを自分で作れる時代になったじゃないですか。すると私たちが本当にやることがなくなるし、そして正直いまソフトウェアに近いほどやることは全部なくなってきているんですが、見てくださいスンジュンさん、私たちRalph LoopとOpenClawこういう話をしてくださったけど

外のドメインで何か新しい概念が出ると、その企画書がリスクテストされ整理されてかなり使えるようになると、非常に大きなdistribution power、配布能力を持つ大きなチャネルがそれを自分たちのproductやfeatureに入れてしまうんです。だからこのギャップに勝てないと本当に難しくなります。なので速度で勝負しなければならないんですが、この速度というのもOpenAIやGoogleや、もうAnthropicも入れないとですね。彼らの重力が強すぎるので、これは少し厳しい世界が本当に速く来る気がします。

だから私たちが1年余りにわたって、逃げられる領域は結局non-verifiable dataドメインしか残っていないのではないか。Physical AI編でもそういう話をしましたよね。すごく不思議な箱を折るロボット、そのデータセットが堀だ。ただし堀にはなり得るけれど市場が小さすぎるだろうし、なのでfrontier labをやらないなら、私たちが外で何かをしなければならないビジネスマンであれ、個人のキャリアを(管理)しなければならない人であれ、残っているのはタイミングをうまく読みドメインをうまく選ぶことだけが生存策だ。そんな話をしていましたが、私は基本的にこのドメインで関心があるのはfinanceやlegal、そして生命工学の側で、最近legal側の仕事をかなりしていました。Swyxがこういう話をしていましたね。先に進みます。

脱出可能な領域について話をしていて、ChatGPTが絶対に答えを出せない領域に行かなければならない。そうするには結局ChatGPTが持っていない、私が人質に取っている顧客データが必要で、顧客の問題が必要で、domain knowledgeが必要で、domain knowledgeをontologyやgraph RAGの形でやるか、あるいは単にデータセットを作ってfine-tuningするか。実はその2つの問題も大きく見ると同値なんです。選択の問題であり効率の問題で、このfrontierモデルが安くなればなるほど実はcontext engineeringをするのが正しい道で、これが高くなるならfine-tuningをすべきなので、この間でずっとtrade-offが生じる気がします。でも私が今日この話をするためにここまでずっとレビューしてきたんですが、このタイムギャップがこのくらい開いていると私たちが年末ごろ一度お話ししたじゃないですか。

24:20 チェ・スンジュン 2か月、3か月前ということですね。

24:22 ロ・ジョンソク 2か月、3か月前で、このfrontier labたちと、その次に一生懸命追いかける人たち、そして今まさに出発しようとする人たち。さっきスンジュンさんも言いましたが全国民がここにみんな搭乗した感じで。このギャップがビジネスをする人がexploitできる優位だ。これが私たちのタイムギャップで、ドメインギャップはコーディングから全部終わりつつあるので、ソフトウェアと高品質な知識労働に近い分野から離れる方向にこうしてずっとドメインギャップがあるだろうとお話ししましたが、

その後12月と1月が過ぎながら、スンジュンさんと私、私的な場ではいろいろ話しましたが、私たちとしては本当に何か盤面が変わっている感じがする、カチッと切り替わる感じがして、最近スンジュンさんが「パラダイム転換っぽい」という表現をすごく多く使うんです。パラダイム転換とは何か、これだと思います。このドメインです。

ドメインギャップの消滅と暗黙知だけが残る 25:06

25:22 チェ・スンジュン 圧縮されていますね。

25:27 ロ・ジョンソク ドメインギャップもこれで終わったんじゃないか? いわゆる、なぜなら私たちは言葉を変えるべきだと思うんです。なので1月くらいの悩みを終えて残っているものを整理してみると、この「ドメイン」という表現は使ってはいけない。なぜならほとんどのドメイン、全部frontierモデルのほうがずっとうまい。ドメインの大きさが100だとすると、その100のうち0からいわゆる95くらいまではfrontierモデルが非常によくできます。

では上の5が残ったという話ですが、その5が実は、私たちはこれは暗黙知の領域で、その暗黙知をontologyとして実装するか、あるいはその暗黙知を全部マニュアルで本1冊に書いてモデルに学習させれば、それがChatGPTができない何らかの領域になるだろう、という話をかなりしました。でもその5%が何かを見てみると、私はこれを暗黙知と表現しましたが、この前ジョンヒョンさんもこのPhysical Intelligenceが持ってくる、このドメイン、ロボットphysicalドメインでの暗黙知の領域をデータセットにする作業を企業がたくさんしているとおっしゃっていましたよね。

26:37 チェ・スンジュン 暗黙知は普通、仕様化されておらず文書化されていない、そういうものですよね。

26:43 ロ・ジョンソク そうです。これまた流行語が1つ生まれつつあるんです。context graphと。context graph、ontology、graph RAGは全部似た話ですが、実はさっきも私が暗黙知の領域と言いながら、会社ごとにそういう人がいるじゃないですか。どこか鉄鋼にもそういうのがあって、最後の最後で材料をこの程度、この程度で混ぜなきゃいけない。そして最終段階でガス火を絞らなきゃいけない。こういうのが職人の領域じゃないですか。化粧品製造の領域でもそういうのがあるし、その次に逃亡者連合のホン・ソヒョン弁護士が話してくださった例が私はすごく響いたんですが、弁護士の世界やローファームの世界でもそういうのがあるそうです。弁護士が何十人も投入されるプロジェクトでも、決定的な問題解決をするのは常に一番上にいる2、3人がシャワー中に思いついた何らかの戦略、そういうものが全部を解決する場合が多い。残りは全部サポーターにすぎない。するとそういうものが問題解決の決定的な暗黙知なんですが、こういうものだけが残った感じです。

ではその暗黙知をどう表現できるか。1つは単純に全ケースを全部文章で書くことです。全部その文章で書いてその文章をモデルが学習すれば暗黙知を習得するケースになるし、実際frontierモデルがそういう形で人類が持っていたほとんどの暗黙知を習得したじゃないですか。ではそれを全部テキストで書くのが少し大変だとすると、それと一種のdual問題になるのが、オブジェクトとオブジェクトの関係で表現すればいいんです。関係がactionかもしれないし、単に形容句かもしれない。でもそのruleを全部きれいに表現すると、それはテキストで書くよりずっと小さく表現できるんです。するとそれを一種のgraph RAGとかontologyとかにして、frontierモデルの前にRAGを付ける時にgraph RAGの形で付けてあげれば似た効果が出るはずです。人々がそういう活動自体を今context graphという言葉で言い始めた気がします。

なので整理すると、このスライド1枚を言うためにいくつもの話をしましたが、残ったのはタイムギャップ。でもこのタイムギャップも月単位を超えて週単位、1~2週、3~4週単位で縮んでいる気がして、これを本当に見つけられるのか? という考えが正直あります。だから最近私はこのtacit knowledge、この暗黙知ギャップとは何かについてかなり探究しています。ソフトウェア価格が最初に、こうした変化が最初に起きた領域が当然コーディングじゃないですか。私たちClaude Codeが出て1年になろうとしていると言うと、人々はみんな驚くんです。

コーディング後の世界: vibe coding 1年の光と影 29:29

29:44 チェ・スンジュン そうですね。vibe codingという言葉が出てから2月4日で1周年だったか、そんな感じだったはずです。

29:52 ロ・ジョンソク そうです。1周年になりましたが、そのvibe codingは違うよと言いながらAndrejが自分は依然としてagentic codingより、提案してもらって自分でコードを書くのを好むと言っていたのがわずか1年前なのに、去年秋くらいを過ぎると完全にカチッと切り替わりました。コードを書いていること自体が意味を失った世界で、そして最近あちこちでソフトウェアエンジニアの方々に会ってみるとそういう話をよくされています。皮肉る人は今ソフトウェアエンジニアが最高の職業だと。なぜ? みんなエージェントに仕事させて自分は高い給料をもらえばいいから。それが1つ目で、2つ目は今は転職して年収を上げるのは不可能なんだということをみんな認知している感じです。シニアからジュニアレベルまで、今いる良い会社で大きな問題が起きず何かへtransitionできるならそれでもありがたい、という話をよくしています。私的な場で。

そうしながらどうすればいいかを聞かれるんですが、この点についてソフトウェアエンジニアが持っているこの憂うつさ、その次にagentic codingやvibe codingで誰が最も大きな得をしているのか、これをどう思うかはわかりませんが、私が周囲で観察した限り一番うまくやっている人は、いわゆるこのエンジニアリングについて暗黙知と長年の骨太経験があること。さっきスンジュンさんがOpenClawやPiを作った人は全員20~30年のキャリアだとおっしゃったように、そういう経歴を持ちつつプラスビジネスセンス、優れた事業家感覚が優れている人たちが今最も大きな受益者です。この人たちは自分が考える問題の解決策と事業化の過程自体をAIでガンガン回しているんです。止まるものがない。できないことがあるだろうかと思いながらビルドするのに今手一杯です。しかもビルドだけでなく、これらをどう事業に変えるべきかという 고민までしているんです。

その方々も明確に、自分が作れるもの、他の人も皆作れるが自分だけが作れるものについて今悩んでいるんです。

なのでこうした話がたぶん今年後半に行くほど、スタートアップ界やY Combinatorの何らかのイベントなどを支配するキーワードになると私は思います。なので彼らが最大の受益者で、2番目の受益者がソフトウェアエンジニアだと思いきや、全然違いました。2番目の受益者は誰かというと。ソフトウェアは全くできないけれど、そのドメインに対する問題意識とそれに対する暗黙知を持っている、いわゆる強く要約すると文系です。文系。この方々が2番目に大きな受益者です。

32:48 チェ・スンジュン 私たち理系文系をあまり分ける必要はないですが、とにかく感覚的にはそうだという。

32:53 ロ・ジョンソク かなり象徴性を与えるために私たちが文系という言葉を使っただけです。その方々が2番目にうまい人たちです。この方々は何でやるか、Ralph Loopでやります。何であれ最初の出発点を作れるし、これが終わったとき何になるべきかというevaluation metricについて仮定できる方々です。するとそれを入れて、できるまでやって、やって、やって、やって、Enterを押すんです。するとその間でモデルが、単にこの問題を依頼した人たちが持っていた混沌の領域や、あるいは考えたことのない領域までモデルが全部searchしてシミュレーションしてミスして、結局evaluation metricを満たさなければやらず、何とかして見つけてきます。膨大なトークンを燃やして進化の過程を通じて答えを持ってきます。なのでこの方々までは私は受益者だと思います。

3番目の受益者は、実際には受益者という表現が足りなくて被害者という表現が最も合う気がしますが、ほぼ絶対多数のエンジニアが被害者です。この方々はいま自分が持っていたスキル、道具、持っていた知的優位、こういうものの価値が強く言えばほぼ0に落ちた状況なんです。そしてたくさん作ることはわかっているけれど、この作るものを誰かにどう使うべきかという区間に対する考えがありません。だからproductはたくさん作るのに、ただ不要なproductが量産されているんです。

そしてビジネスであれ何であれ、私は学界とか他でも似ていると思いますが、結局製品開発より重要なのは顧客開発なんです。customer developmentです。買ってくれる人、もちろん後で買うのがエージェントになるかもしれませんが、それを先にdevelopして、それに合わせてソリューションを作るべきなのに、ソリューションだけ作るから、これがいわゆるAI slopですよね。本人たちから見ると非常に重要なproductで意味があると言うけれど、感覚としては昔Windows、DOSとかが出ていた時代に、当時ももちろん良いソフトウェアは高いお金を払って買う必要がありましたよね。でもsharewareという表現で本当にたくさんのソフトウェアが出て、広告が収益モデルで、こういうケースが非常に多かったじゃないですか。それも当時の一種のslopですが、今はそこに千倍万倍の量のslopが今あふれ出しているんです。

なので私も会社に優れたエンジニアの方々が多くいるので、その方々に現実について話すんです。もうコーディングだけではだめだ。何か問題を定義してそれを解ける人に移行しなければ、結局は誰もが何らかのドメインであれ、そうした領域で事業家のポジションにならなければこれは本当に答えがない、という話をしました。なのでそんなふうに整理されつつあります。

さて、これはコーディングで起きたんですが、その次の領域も始まりましたよね。scienceの領域が始まり、その次にビジネスの領域も始まり、今回SaaS企業、伝統的に本当に大きく稼いでいたSaaS企業の株価が下がるのを見ると、人々はこういう未来は全部代替されるんだなと。そしてFacebookやTwitterタイムラインで多くの人が言うじゃないですか。今はソフトウェアをreal timeで作って使う時代。スンジュンさんが以前一度カバーしてくれましたがfrontierモデルの実験枝にそういうのもあるじゃないですか。real timeでこのOSのようなUXをずっと創造するもの。Claudeも以前それをテストで出していましたが、まだ違うと思ったのか少し引っ込めましたが、real timeでOS環境を作り出せるそういう世界になっていて、Sam Altmanは一歩進めてもうそういうUXはいらないんじゃないかと言っていて、その哲学をデバイスに込めようとしている感じです。

なので長い話をしましたが最後に整理すると、狂ったように速く変わっている。狂ったように速く変わっていて、生き残る方法はその変化の速度と一緒に生きるしかない。ではその変化速度に追随しながら、私たちがfrontier labではない立場で何を重点的に見るべきか。自分が他人より少し先んじているタイムギャップの領域は何か。今はドメインという表現も色あせるほど、そのドメインで絶対にモデルや他の人ができない暗黙知の領域、それが何かが組み合わさって初めて何かを作れる世界になったという気がします。するとその領域はものすごく薄いんです。ものすごく薄い。その薄いところにfrontier labとビッグテックにいる一部の市民権保持者を除く残りの地球人がそこへ追い込まれているんです。だからElon MuskとかSam Altmanとかみんな普遍所得の話をするんじゃないかと思います。

38:22 チェ・スンジュン でもこれ、ある意味で私たちも話しているうちにFOMOを起こす言葉を言っている感じですね。

38:26 ロ・ジョンソク 起こしているというより、私たちが感じる現象をお伝えしたというほうが正しい表現じゃないでしょうか。私たちが言わなくても、もう全部そう回っているので。

38:35 チェ・スンジュン そうですね。とにかく時代状況はそうで、問題認識ははっきりしていて、何をすべきかも完全にとは言えないけれどある方向性はあるんですが、それをやること自体の難易度はありますよね。

38:53 ロ・ジョンソク 難易度はあります。「やればいいです」「AI使えばいいです」と言いますが、実際どうやるんですか?

依然として非常に多くの方はChatGPTを検索代わりに使っていて、私たちがYouTubeで見る達人たち、ハーネスを組み合わせて何かの仕事を終えること、Ralph Loopだと私たちが言いますが、それで本当に仕事を終わらせる人はまだ多数ではないじゃないですか。少数ですよね。

39:20 チェ・スンジュン だから私もとにかくこれを追いながらも、私たちはいつも赤の女王、背景の速度で行くべきだ、一緒についていくべきだと言いながらも揺れるんです。どこかには自分の心に錨を下ろして仕事に忠実な経験とか、好奇心を持って探究することが依然として重要な気はするんですが、毎日のように揺れます。これは本当に精神を保つのが、知れば知るほど簡単ではない気がします。

だから起業家になろう、何かビジネス的マインドを持とう、これがある人には強く刺さるけれど、ある人には自分の領域ではない感じを受けることもあるんです。だから重要な部分は押さえるけれど、それでもこれ本当に言葉を続けるのが難しいです。それだけ難しい感じではあります。まだ私も考えを十分整理できていません。

40:07 ロ・ジョンソク そうなんです。たぶんそれは「そうだ、生命工学やりたいなら博士取ればいいじゃない」と言うのに似て聞こえることもあるんですよね。だけど、

40:20 チェ・スンジュン 私たちは笑いながら話して、ニュース伝達者として観照している感じに見えるかもしれませんが、そうではありません。毎日すごくしんどいんです。

40:32 ロ・ジョンソク 私たちにも本業があり、その次に本業以外の問題もあり、新しく準備しなければならないビジネスもあるので、いつも考えが複雑じゃないですか。どうなると思いますか? スンジュンさんの考えでは?

ビッグテックのプロパガンダと経済の二極化 40:40

40:40 チェ・スンジュン 私はビッグテックのプロパガンダがあると見ているんです。これはある方向性を設定して、自分たちの自己実現的予言を通じて人類をある方向にこう押し込んでいく、そういうアプローチがあって

最近OpenAIがGPT-5.3-Codexを発表した後に上げた動画が私は感覚が妙でした。動画が1つあって、その次に3つ上がったんですが、modernizing、86年続いた何かを現代化します。町工場みたいな。そして残りもこれが全部数十年のファミリービジネスを次世代が、昔の世代もAIを使い次世代もAIを使ってmodernizingするというニュアンス。

41:40 ロ・ジョンソク つまりここにも1つそれがあります。ここも引き継ぐ資産があるところにAIをleverageしているんですよね。

41:50 チェ・スンジュン そうです。これ完全にプロパガンダだと私は感じたんです。そして全領域でこれをやる、誰でもできる、すごく美しく描写されていますが、考える余地が多い映像だったと思います。

42:02 ロ・ジョンソク そうですよね。そしてこのすべてが私たちの経済活動、いわゆるお金、こういう部分と関連しているんですが、実は経済もすごくおかしいじゃないですか。私の思考実験で見ると2026年にアメリカは解雇が自由なのでビッグテックなどで非常に多くの解雇が起きるはずです。そして韓国も何らかの形でまた構造調整が起きるし、だから今資本はすでにAIを使えばこうなるということに全部目が開いているんです。そしてプロジェクトもどんどん発注されていて、そうなると実質的にこれがもう一度の極限効率化なので、インターネットが来て銀行窓口職員がいなくなりリテールが全部潰れたように、広く分散していた私たちの経済構造、慣れた経済構造がまた一度squeezingされるんです。だから違う人はまた押し出され、富裕層はさらに富裕層になり、なぜなら生産手段の効率が急に増えるからです。

だからこのギャップが大きく広がると、では富裕層にだけ良いのかと考えるとそうでもないんです。実は下で何かが回らないと。ピラミッドの土台があってこそ尖塔の上で光る目があるのに、ただsystemicに全部沈むので、短期的にはこのAI技術が作る結果は非常に何というか、deflationaryと言うべきか、経済に悪影響を与える気がします。

ではその人たちが従来雇用を通じて受け取っていたincome streamがなくなれば、それを埋める人は1つしかないんです。政府しかない。政府。すると政府はその通貨政策、monetary policyではできることがほとんどないんです。だから財政政策、fiscal policyをものすごく強化するしかなく、私は国家が全部食べさせるしかないと思います。だからこの1世代あるいは2世代をどこかで得た税金、あるいは先取りした負債でその世代を養わなければならず、その世代が政府に保護されている間に新しい職業群が素早く誕生してくれないといけないと思います。

エンタメ経済と新しい職業群 44:21

44:21 ロ・ジョンソク 私はその新しい職業群がスンジュンさんがおっしゃっていた面白さの領域だと思うんです。面白さ。そして韓国はある意味その点ではかなり先行する国家の1つです。全国民がインフルエンサーになりたがっていて、もしかすると今小学生の将来希望調査でほぼ7、80%がインフルエンサーになりたいと言って、芸能人になりたいと言って、これが正しいんじゃないかと思うんです。だからそういう形のエンタメ経済へもう一度急激に変わるんじゃないか。

その間に政府がその役割を果たせないなら、いわゆるElon MuskであれSam AltmanであれGoogleであれ、これを全部制御するビッグブラザーがまた出るだろうし、彼らが本当にUniversal Basic Income、Basic IncomeではなくElon MuskはUniversal Excessive Incomeと言うじゃないですか。だからみんなが豪華にお金持ちになる世界。そう流れていく。

45:17 チェ・スンジュン Elon Muskの映像が見えますね。クリップだけ見ましたが宇宙へ、宇宙の話をします。mass driverを送ってdeep spaceへAIを送るという話をしていて、とにかくSF的なことが起きています。

ロ・ジョンソク そうですね。

45:31 チェ・スンジュン こういうことが今起きている現在なんです。

45:33 ロ・ジョンソク はい。1年前までは、ああ2030年には来ないよと言っていたのに、今2026年になると人々がまた今年には何か起きそうだという。

45:45 チェ・スンジュン 締めに向かうなら、最近私が参加したイベントのこれが表紙なんですが。未来はunevenだろうと。でこぼこで少し均一でない感じだと。だから地形がでこぼこになるから大変なのか、機会が来て踊っているのかはわかりません。両義的表現で、何かに吸い込まれる感じも込めました

でもこのタイトルを韓国語にしたとき、これは去年の「白黒料理人」の”even하다”に着想して”uneven, 均一でない”という表現を使ったんですが

この「均一でない」を韓国語で 붙여놓고見ると「選ばなかった」という両義的な意味が生まれるんです。

46:29 ロ・ジョンソク 自分が選んでいないのに強制的に迎えている未来ということですね。

46:34 チェ・スンジュン とにかく押し流されているのは確かな気がします。今日私たちが伝えただけでも非常に多くて、1つずつ入っていけばものすごい量がある。

それにOpenClawで何が出たのかなと思ったら、すぐまた関心の総量には限りがあるので、それほど重要だと思ったことも次のものが出ればすぐ記憶から消えます。それが連続しているんです。正気でいるのが難しいです。それを私が選んだわけではないんです。

私たちの武器と態度: 好奇心、探究、Abundance 47:02

47:04 ロ・ジョンソク 変化が速すぎるので、それについてスンジュンさんは、こう狂ったように速く変わる世界に対してあなたはどんな武器を持っていますかと聞かれたら、何と答えますか?

47:17 チェ・スンジュン こういうものを好奇心を持って探検してみるのは好きですが、それが武器と言えるかはわからないですね。

47:19 ロ・ジョンソク 武器という表現は少し間違っていたかもしれない。戦略、大戦略。どう生き残るか。

47:28 チェ・スンジュン 生き残るところまでは私もよくわかりません。でも態度についての考えは少しあります。今の私の態度を見ると、表面的な技術に出てくるものを素早くキャッチアップするより、人も見て、それを作った人がどんな話とどんな意図を持っていたかみたいなものを味わおうとする態度がある気がします。そしてAIと向き合う時もいくつかの態度を持って少し真剣に臨もうとするほうなんです。

トレンドを追うのももちろん重要ですが、自分の完全な経験を積み重ねたい人間としてそれがある気がして、どれだけ押し流されても手放したくはない気がします。でもそれが生存に役立つかどうかはわかりません。自分を振り返った時にそういう性向がある気がするということです。ジョンソクさんはどうですか? 武器はありますか?

48:20 ロ・ジョンソク いいえ、ないです。武器がある気はするけど、それが自分のものじゃないのが問題で、借りて使っているんですが、全部借りて使うことについて私の考えはこうです。10年前ですね。2014年か15年、2015年くらいかな? ある本を1冊見て残りの人生への態度を1つ変えたことがあるんですが

48:39 チェ・スンジュン どんな本ですか?

48:45 ロ・ジョンソク その本はいま見るとすごくおかしな本で、そのおじさんのせいで人生を台無しにした人も多い気がするんですが、Singularity Universityって聞いたことありますよね? それを作ったPeter Diamandisというおじさんがいます。今YouTube配信もものすごくやっていますよね。1回収録すると週に2、3時間ずつ出てくるんですが長すぎて全部は聞けません。

でもそのおじさんが書いた本の中にAbundanceという本があるんです。豊かさ。これからは何でもできて、1人が1つの仕事をするのはおかしい。技術が作るスケールのために私たちは1人がn個の仕事ができるはずだ。だからやりたいことを欲張って全部広げろ、というのがその本の趣旨だったんです。

なので私はその時から1つではなくAI、石油、VR、クリプトなどなど、関係なく本当に全部やってみる戦略で5年ほど生きたんですが、そうするとしんどくなることもあり間違うこともありましたが、AIのおかげで本当にそれが全部できる気がします。

だから私は解決策とは言えませんが、私の大戦略は自分が複数いればいい。自分が複数いればいい、どう作るか。

でもOpenClawやClaude Codeや、さっき見せてくださったagent swarmみたいなものには何か含意があります。なぜなら世界の変化を見ると、どんなに良い道具が0に近い価格で存在しても、さっきスンジュンさんが話した態度に関係することですが、takeする人はいつも少数なんです。

だからそう生きていれば何かになるんじゃないか。だから私は今何の考えもないです。ひとまず2年くらい、今考えている2、3個の大きな構想があるので、これを全部やってみるというマインドで生きています。でもひとまず私たちにも態度があるじゃないですか。

50:44 チェ・スンジュン これを目を背けない、追いかける。私たちは今2年半以上どうにかこうにか読み続けようとしているじゃないですか? 世界がどう回るかを。そういう態度はありますね。

ロ・ジョンソク はい。

50:55 チェ・スンジュン だからこの“Uneven Future, 均一でない未来”も私を含む4人のメディアアーティストが対話する場だったんです。そして対話する様子を見せる場だったんですが、その時も重要な部分は互いの作業を読み合ってAIに対する心象みたいなものをやり取りする、ジョンソクさんと私が普段やるような、それの別バージョンだったんです。

そうやって話してみるのは依然として重要な気がするし、逃亡者連合にもそれをやりたくて多くの方が来たじゃないですか?

なので私たちも対処法はありませんが、どんどん考えを引き出して、私はこういう悩みがあって、答えがなくても何でも話す場をやらないといけない時代な気がします。

締めくくり: でこぼこの未来 51:35

51:37 ロ・ジョンソク その通りです。私たちももう逃亡放送からAI従事者慰労放送に変えるべきかもしれません。みなさん、みなさんだけがつらいわけではありません。

51:43 チェ・スンジュン 最後のスライドでしたよね。

51:44 ロ・ジョンソク はい、そうです。慰労放送。みなさんに慰労を。

51:49 チェ・スンジュン そうです。私たちも簡単ではないし、みんな同じ気持ちだと思います。

51:56 ロ・ジョンソク わかりました。今日はこのあたりで。今日もこのあたりで締めます。

51:58 チェ・スンジュン そうですね。でこぼこの未来にどこへ吸い込まれるかわかりませんが、また1日生きていかないとですね。

52:03 ロ・ジョンソク ではまたスンジュンさん、次回お会いしましょう。

52:06 チェ・スンジュン はい、ありがとうございます。